これまでの活動 2003年度

    エネルギーワークショップ 第2回
    「バイオマスエネルギー(植物系)」

    日時 2003年8月19日(火) 14:00 – 17:00
    場所 滋賀県立大学交流センター研修室
    参加者 32名

    1.始めに(14:00~14:05)
    仁連会長(滋賀県立大学 教授)

    今回のワークショップでは、バイオマスエネルギーについて話し合います。まずは、滋賀県立大学の野間先生と株式会社関西総合環境センターの村田さんに提案事項を発表していただき、それを基にして議論を進めていきたいと思います。

    2.提案(14:05~14:35)
    野間先生(滋賀県立大学 講師)
    「里山における生物の現状と解決に向けたバイオエネルギーの利用について」

    バイオマス燃料はいろいろな種類(林産系、農産系、その他草木、畜産系、水産系、食品系)があります。そして固体、気体、液体で使い方がことなります。 バイオマスを使うことの利点は、多量にある、以前使っていた(ものも多い)、小規模から使える、技術がある(固体燃料など)、地域性が高いため地域の産業に密着、生物の生息地を回復、景観を変える(環境をよくする)ことがあげられます。問題点としては、小規模に分散して発生するため手間がかかる、搬出のしくみが必要、便利に使うにはペレット化など設備が必要、利用先も現在は少ないので作りながら普及する必要等があげられます。生物のためにも、木を伐って使う必要があります。日本は使える森林資源を余らせている稀な国です。しかし、林業は不振、里山の生物は危機に瀕しています。「環境公正性」でもエネルギーを選択することが大切です。バイオマスエネルギー利用は「合わせ技」で活用するといいでしょう。地域新エネビジョンをみてみましょう。滋賀県、野洲町、米原町、新旭町、八日市市、愛東町があり、バイオマスが柱のひとつになっています。市民による里山管理、製材廃材 →林地残材 →間伐材、熱利用(ボイラー/ストーブ)、チップ/ペレット、タケ、ヨシ、モミガラも活用できます。・・・続いて スウェーデンでの使われ方、熱電工場とペレット工場、ペレット一街区・公共施設の熱利用、ペレット一家庭での利用の写真での紹介がありました。・・・

    村田さん(株式会社関西総合環境センター)
    「小舟木エコ村 木質バイオエネルギーシステム導入可能性調査の提案」

    KANSOの環境への取り組みの紹介<地域環境の保全改善に関する業務>、何故 今 木質系バイオマスエネルギーに注目するのか、地域ゼロ・エミッション システム、段階的バイオマスエネルギー利用の検討について説明のあとエコ村への提案がありました。