これまでの活動 2004年度

エコ村シンポジウム
「環境と経済が両立するコミュニティの実現に向けて」

日時 2004年11月8日(月) 13:30-16:30
場所 大津市 コラボしが21 3階大会議室
主催 滋賀県・NPO法人エコ村ネットワーキング・滋賀経済同友会
出演者 フランツ・アルト氏(ジャーナリスト)
村上敦氏(通訳)
ピーター・D・ピーダーセン氏((株)イースクエア代表取締役社長)
力石伸夫氏(滋賀経済同友会 環境生長経済研究会代表)
仁連孝昭(NPO法人エコ村ネットワーキング理事長
参加者 120名

基調講演 「エコロジーだけが経済を救う」フランツ・アルト氏

「日本には危機感が足りない。しかし、滋賀で考えられているエコ村は、新しい生活、産業のモデルになることを願っています。」として、日本における環境問題への取り組みについての提言がなされ、「1日に地球上から100種の動植物が絶滅に追いやられている」といったように、数値が的確に示された、非常に説得力のある講演でした。

当講演では、環境問題の中でも特に”エネルギー問題”に注目。
「エネルギーが尽きる時は来るので、自然エネルギー主導に切り替えなければならない。逆に、自然エネルギーにより、新しく産業が生まれ、雇用が生まれる。環境への取り組みが経済を救うのです。」と力強く提言されました。
それと同時に、「環境への取り組みが新産業を産むので、日本も新産業の競争力をつけるべき」として、太陽光パネルのドイツでの例を様々な写真を取り上げて紹介されました。その中でも特に”エネルギープラスハウス”という、自宅で利用する以上のエネルギーを生産し、余ったエネルギーは電力会社に売っている家は非常に印象的でした。一方で、地産地消を行い、地元に雇用を生もう、といった提案もされました。

そして、最後には、「今日のビジョンは、明日の現実」と、ビジョンを持って、個人・企業・行政、各々が積極的に参加することの重要性を訴え、今後の日本での取り組みへの激励をいただきました。

参考:「Franz Alt氏 ホームページ」(ソーラー建築や農業について)
http://www.sonnenseite.com/


パネルディスカッション 「滋賀県をエコ・コミュニティに」
  • パネリスト:フランツ・アルト氏(ジャーナリスト)、※村上敦氏(通訳)
  • ピーター・D・ピーダーセン氏((株)イースクエア代表取締役社長)
  • 力石伸夫氏(滋賀経済同友会 環境生長経済研究会代表)
  • コーディネーター:仁連孝昭(NPO法人エコ村ネットワーキング理事長)

「滋賀は環境で成長していく経済を行っていくべき。付加価値を作って、地域に雇用を生むことができる地場産業を。滋賀を、世界のエコロジー産業のシリコンバレーに」といった意見に対し、「社会的、環境的に対応した地域は、グローバリゼーションに対応する賢い考え方である」とフランツ・アルト氏。
その後も、京都議定書について、「我々が守りの形でいる内には解決できない。滋賀での先進事例が、他の県や国を刺激して、初めてパイオニアとなる。政治においても経済同様に、誰が一番初めにやったか、が重要」「国を越えたパートナーシップを結んだ。日本もそういったパートナーシップを!!」といった活発な議論が交わされ、最後には会場からも様々な意見・質問が飛び出し、「環境と経済の両立する社会」をどうすれば実現していけるか、についての議論が行われました。

記録:(株)地球の芽 住原有紀さん