日時:2002年9月19日(木)
場所:滋賀県立大学 交流センター
講師:甲斐 徹郎氏(株式会社チームネット代表取締役)

9月19日(木)滋賀県立大学交流センターで甲斐徹郎氏(?チームネット代表取締役)を講師にお招きして、第7回エコ村セミナーを開催しました。参加者は75名でした。 

まず、身近でわかりやすい体感温度の話から、外から快適性を作りだす「世田谷エコヴィレッジ」の木・緑・水による実践の紹介がありました。当日参加者も一緒に、軒先で簾と水を使った実験をおこないました。

続いて、昔の「相互に利用しあう」美しい町並みから、近代の一つ一つの家が自己完結している住宅への変遷が紹介されました。現在は外の環境を利用しなくても生きていけます。事業化に際しては、コミュニティ・ベネフィットが重要なヒントになります。

また複雑系による解説から、町並みでいえば、一軒一軒の個々の振る舞いが、相互作用を繰り返し、試行錯誤を繰り返し、完成度の高い調和を生み出します。今までは、企業のパラダイムが物事を細分化し、バラバラにしてきました。分断が住宅を商品化してしまいました。

甲斐さんは、まず独立してNPOをつくり、市民学校、教育、企業をからめない情報のネットワークをつくりました。そして世田谷に杜をつくろうと呼びかけました。そこで偶然の地主との出会いが第1号の実現となりました。第1号でおきたメディアがうねりとなって、第2号の地主から声がかかり、ビジョンが実現し、動きはじめました。

ノウハウを小出しにして売る方法は古いです。ガンガン出していく。それがうねりになって、みんなが真似して、ドンドン知らないところで広がっていって、自分の存在はドンドンちっぽけになっていきます。でも損にはなりません。社会が自分のニーズを作っていってくれます。

エコ村というものが臨界点を迎える瞬間、つまり社会化された瞬間、ビジョンが社会化されます。時間的、空間的な連続体をどうつくるかなのです、と結ばれました。

フロアーからは、田舎であえてコミュニティをつくることの必要性、精神世界の調和性(宗教)、仕事をしている個人のエゴとコミュニティ・ベネフィットとの関係、分譲や建売になったときの戦略等の意見や質問がだされました。

エコ村ネットワーキングも発足して丸2年。描いた絵を現実に実現していく上での提言をいただき、サスティナブルと共存するには、足元からどういうことをしていけばいいのかをみんなで考えました。

「エコ村」はNPO法人エコ村ネットワーキングの登録商標です